なつっこいね、にゃんにゃん

KAT-TUNについて語る。

航海の途中で

20151124。突然、海が荒れた。

 

私は、KAT-TUNが紡ぎだすストーリーをよく航海に例える。歌やダンス、その他いっぱいの武器を積みこんだKAT-TUNという船で冒険しながら頂点を目指す物語。私たちファンは海鳥となって、追い風を作り出しながら船を追いかける。きっとまだ見たことのない素敵な景色をたくさん見せてくれると信じてーーー。

 

航海の途中では、船を下りる者もいた。別の船のクルーとなって、違う旅路を行く。この先、どこかの海でまた会うかもしれない。その時負けないように、後ろを振り返らずに前進あるのみ。

 

だけど、今回は。例えば、偶然辿り着いただけの二度と訪れないような無人島で、「俺はここに残る。」と突如別れを告げられたような感覚で。「出航したらここには二度と戻ってこれない。一緒に行こう!」と言っても首を縦に振ってはくれなくて。ここに一人残ると決断した彼が、何に惹かれているのか分からなくて。ただ、困惑と焦燥と悲愴が渦巻く中、一人凛とした彼の横顔を見つめることしかできない。

 

絶海の孤島で、立ちすくんでいる気分である。ここに残ることはできない。でも、「じゃあね」と手を振って出航することもできない。もどかしい。どうして船に乗り込んでくれないのか。だけど、もう旅をする気がない者と行動を共にできるほど優しい航海ではない。とてももどかしいんだ。

 

風を、たくさんの風を起こさなくてはならないことは分かる。しかし、針路が定まらない今、どの方向に風を作り出せば彼らの背中を押せるのか分からない。とにかく船さえ沈まなければーーー。

 

ポエミーすぎたかな。でも、あの日からずっともやもやしていた気持ちを、文章にしてみたらしっくりきた。4人でずっと一緒にいてほしい、続けていく気がないのが分かってしまった以上信頼が揺らぐから3人で頑張ってほしい、この先もKAT-TUNのいる世界が続いてほしい。絶え間なく矛盾した願いが頭に浮かぶ。

 

いつもの無邪気な笑顔で「うそうそかわうそ~!」って言って、3人が「ふざけんなよ!」って笑いながら蹴り飛ばして、世間を巻き込んだ壮大なドッキリだったらいいのにってずっとずっと考えてるよ。

 

KAT-TUNは唯一無二の存在だと思っています。どの枠にも当てはまらない「KAT-TUN」というカテゴライズ。あのビジュアルと歌声とダンスと演出とKAT-TUNを背負ったパフォーマンス・・・全てが揃って独特の世界観を生み出していると思うの。贔屓目と言われるだろうけど。だって、PHOENIXとかFIRE and ICEとかRAYとか、こういう曲を歌いこなせるのってKAT-TUNしかいないよ。世界に誇れるものだと思うし、KAT-TUNを極めて世界中から称賛されるグループになれるって信じてる。そんな姿を見るのが夢なの。

 

だから、なくさないでほしい。

 

デビュー当時、不良っぽさをウリにしていたから、今でも世間から誤解されることが多々あります。でも、10年以上応援してきて、不良っぽさの裏に、礼儀正しい好青年の姿をノリがよくてお茶目な少年のような顔をストイックな努力家の一面をたくさんたくさん見てきました。そして、私たちファンのことをとても大切に考えてくれて、ファンが喜ぶことをいつも提供してくれました。そんなKAT-TUNと私たちが大事に大事に築き上げてきた、幾度となく降りかかる困難に倒れても倒れても乗り越えてきた、バラバラになっても何度も何度も繋ぎなおしてきた。そんな10年をみんな頑張ったねって盛大にお祝いしたい。

 

10周年を、お祝いさせてください。

KAT-TUNを、なくさないでください。

 

 

 

 

私からは以上です。