なつっこいね、にゃんにゃん

KAT-TUNについて語る。

『冬眠する熊に添い寝してごらん』について考える。

『冬眠する熊に添い寝してごらん』、東京1回大阪1回計2回観劇しました。正直、足りないです。2回しか観れていないし、本も読んでいないし、皆様の感想ブログなども巡っていないので、全然感想がまとまっていないのですが一旦整理してみようと思います。れっつ自己満足!

 

とにかく、お疲れ様でした。無事に千穐楽を迎えられて本当によかったです。ベテラン俳優陣の迫力ある演技に圧倒され、演出に圧倒され、そして上田くんの狂気に圧倒され、「4時間もあるのかよ・・・」と思っていたのに全然それを感じさせない素敵な舞台でした。

 

以下にわたしの考えを記しますが、なんせ2回しか観劇していないので・・・明らかにそれ違うよってのがあったらこっそり教えてください。こっそり。

 

 

 

 

 

 

川下兄弟、一と多根彦

あまりにも名前に共通点がないので、異母兄弟?異父兄弟?と考えたりもしましたが結局よくわからず。そこで、名前に何か意味があるのでは?と思い、想像してみました。100年の想像力です。(うそうそかわうそ

 

一・・・全体を通して、一兄さんはいつも“物語の引き金・はじまりになる”人物だと思いました。名前の漢字が「始」じゃないのは、画数に意味があるのかもしれないし(ツイッターでこの考えを見かけました)、はじめとおわりが一目瞭然な「一」が採用されたのかもしれないな、と。一兄さんは物語をはじめた人でもあり、おわらせた人でもあると思うのです。

 

多根彦・・・落語などでネタのことを「根多」と表現することがあるそうです。根多とは、種の倒語で、「作品の内容の重要な部分」という意味があります。多根彦は呪いの正体を明らかにした人物であり、「種明かし」の役割を担っていました。その意味では、多根彦を主役だと言っていいと思います。あと、ネタって寿司にも使うよね~

 

 

 

川下家の家訓、呪い

川下家の家訓とは、「男子25歳にして、一子をもうけるべし」というもの。初見では、25歳で一子をもうけなかった場合に呪いを受けることになる・・・と思っていました。しかし、2回目の観劇で、「25歳で一子をもうけたとき、呪いから解放される」という考えが芽生えました。なぜかと言うと、兄と恋人に裏切られ狂った多根彦には、まだ25歳まで猶予があるはずなのです。それなのに、自ら命を絶とうとしても全部未遂に終わって苦しむ多根彦。まるで呪われているかのように。つまり、呪いとは、「命を次世代に繋いでいくこと」なのか、と。熊の命を奪い、それを食したり薬品にしたりして人間は生きている。熊の命を奪っておいて、自らの命を簡単に手放すようなことがあってはならない。10代先、20代先・・・と熊の命を繋いでいく「使命」が「呪い」なのではないだろうか?だから、多根彦は死にたくても死ねない。運命が殺さない。命を繋ぐ使命を果たしていないから。

 

熊の寿命は25年~40年。その人の中に熊が住み続けるのが寿命と同じ25年だとしたら、熊が自分の中にいるうちに命を繋ぎなさいよ~ということかしら。

 

川下兄弟の高祖父が熊と契ることを決意したのは、子孫繁栄を願ってのことなのかな?呪いを受け入れることで、100年先も自分の血が脈々と受け継がれていくことを想像して。

 

 

 

冬眠

エネルギー消費を抑制する行為。欲望の抑制・・・?何で冬眠するの!っていうタイトルにもなっている大事なところが納得できていない。もっと考えてみます。

 

 

 

獣婚譚?

本編で犬が顔を取って人間の顔を見せているから、やはり外国人を犬に例えてのストーリーだったんだろうな・・・とは思うんだけど、熊との契りに二重三重の意味を持たせているのかがよくわかっていないので、熊と契ったのかどうなのか?契りには「約束」、「情交」、「前世からの宿命」という意味があるようです。

 

 

 

罪の意識

「罪悪感」が大きなテーマになっていたと思います。猟師じゃない人々は、自分で引き金をひいて動物を殺めるわけではないため、その肉を食らうことに対する罪悪感を持たない。その話を一と祖父がしているけれど、わたしには一に罪の意識があるようには思えなかった。野犬は悪さするから・・・というのもあるかもしれないけど、動くターゲットを撃ち抜くことを楽しんでるようにしか見えなかったんだよね。そして、弟の婚約者・ひばりを奪ったことに関しても特に罪悪感を持っているようには見えなかった。伝説の熊猟師の子孫で、自らも引き金をひいて動物を殺めているのに・・・。罪の意識よりも自らの欲望のほうが強いのかな?罪の意識が欠落している一は、工作員(征服・謀略という欲望の塊?)を撃つことで、自分と同じ人間を撃つことで、自分の欲望を抑制し罪の意識を芽生えさせたのか?そして冬眠?投獄されたの?はー、さっぱりわからん。

 

 

 

 

 

 

 

つまりですね、まだまだ自分の中で消化されていない部分が多々あるのです。これから勉強してもっと考えを深めてみたいと思います。