なつっこいね、にゃんにゃん

KAT-TUNについて語る。

映画「ジョーカー・ゲーム」感想

※ネタバレあり

亀梨和也さんファンによるべた褒めするだけの感想ブログ

 

私の中では、近年稀に見る「映画館で観たい映画」である。漫画が原作のラブストーリー、涙を誘うヒューマンストーリー、国民的アニメ・・・どれも素晴らしい作品ではあるが、DVDを借りて観よう・テレビで放送されるのを待とうなどと映画館から足が遠のいていた。亀梨和也さんの熱狂的なファンである私が、この作品を大スクリーンで観たいと映画館に足を運ぶのは必然的な行動である。しかし、「映画館で観る」魅力を忘れていた私は、思ってしまった。映画館に行かなくても・・・という位置づけをしていた作品のどれもこれもを映画館で観たいと。純粋に「映画が好き」という気持ちを思い出させてくれたのが、「ジョーカー・ゲーム」なのだ。

 

・史上最高にかっこいい亀梨和也

これはプロモーションビデオなのだろうか。そう思ってしまうくらいに、1時間48分たっぷりと亀梨和也の魅力を紹介された気分である。これでも10年亀梨和也を応援してきているので、「いや知ってる知ってる!」と思いながらも、その魅力にドキドキした。そして、これを多くの方々が目撃するのだろうと思うと、亀梨和也が世間に見つかってしまった!」という気持ちになる。勿論、既に亀梨和也は見つかっている。しかし、皆さんは知っていただろうか?目だけで感情を露わにできることを。感情の乗った声を。勘のよさで絶妙な間を作り出せることを。スマートな身のこなしを。背負うものが大きければ大きいほど魅力的な「憂い」を身にまとうことを。ファンだから贔屓目になっているのだと言われるかもしれない。実際にそうなのかもしれない。私は、亀梨和也の演技に一目惚れしたことをきっかけにジャニヲタとなったので、ただ単に亀梨和也の演技が私好みなだけかもしれない。それでも、これからの俳優人生に、期待しかない。

 

・ご都合主義で何が悪い

どの作品も賛否両論あって当たり前である。しかし、「ご都合主義だ」とバッサリ切り捨てるのは納得がいかない。某名探偵漫画のジェットコースター殺人事件は「新体操選手でも無理だろ!」というトリックだったし、某海賊漫画もゴム人間ならまだしも生身の人間がそこから落ちたら「即死だろ!」という状況でも登場人物はピンピンしている。それでも、誰もが知っている国民的人気作品であるし、全員がそうではないにしても多くの人が「そういうもの」として受け入れているし、勿論私も好きである。だからといって、二次元で許されて三次元で許されないというのはおかしい。実在の人物が演じているから、二次元より三次元のほうが許容範囲が狭いのは仕方がないのかもしれないが、「娯楽」というカテゴリーでは一緒である。そもそもフィクションなのだから、現実ではありえないドラマティックな展開があってこそ面白いのではないか?現実では体験できない世界観を味わうのが映画の醍醐味なのではないか?「もう一つの第二次世界大戦前夜」というパラレルワールドの物語なのだから、それに合う丁度よいリアリティラインで楽しむべきである。ご都合主義で何が悪い!

 

・「映画が好きだ」という気持ちがスクリーンから溢れている

撮っていて楽しいのだろうな、撮られていて楽しいのだろうな、みんな映画が好きなのだろうなと感じた。作り手だけが楽しんで「あーよかった!」と自己満足で終わる作品ではなく、しっかりこちらも楽しませてくれ、作り手も受け手も「So happy!」なスーパー娯楽映画となっている。そして、監督はキャスト一人一人に愛情を持っているのだろうな、と思うくらいそれぞれが魅力的に描かれていた。亀梨和也さんファンなので最初の2回は主人公・嘉藤ばかりを目で追っていたが、それ以降は他の俳優さんにも目を向けてみた。すると、画面上どこにも隙などなく、端のほうで見切れているキャラクターもいい表情をしていることに気が付く。もっともっと隅々まで堪能したいのに、目が足りない。目をくれ。

 

・オマージュの嵐

これは非常に楽しい。しかし、知らない作品も多いので、ディスク化したときにオーディオコメンタリーで一つ一つ解説していただきたい。とりあえず私は友人に「ジョーカー・ゲーム」を勧めるとき、「名探偵コナンルパン三世と007とミッションインポッシブルとジャッキー・チェンのいいとこどりして独自の世界観を表現した素晴らしい作品だ!」と長々と説明している。とりあえず公開前日の金曜ロードショーでコナンを観ていた友人にとても効いた。

 

・英語のセリフでも感情が声に乗っていた

亀梨和也さんを好きになった頃(10年程前になる)、ただの冗談・ただのネタかもしれないが、「最後に習った英語はThis is a pen.」と本人が言っていたのをよく覚えている。(最初じゃなくて最後なのかよ~!)ジャニーズJr.時代から多忙を極め、学業が疎かになっていたとはいえ、「This is a pen...Oh...」と思っていた。しかし、この作品は英語のセリフが自然だった。声に感情が乗っていた。しかもセリフを流暢に話すだけではなく、現地のスタッフとコミュニケーションが取れるくらいにまで英語力は上達していた。忙しくないときがないのではないか?と思うくらいいつでも多忙な彼が、英語の特訓をし、スパイとして必要なスキルも誰よりも練習して完璧にこなし、アクションにも果敢に挑戦したこの作品が亀梨和也の代表作になるべきだし、続編も作られるべきだ。続編求む!

 

・日本語の魅力を改めて実感する

同じような意味の言葉が数多く存在する中、その時伝えたいニュアンスの言葉を選択できる面白みが日本語にはある。おそらく日本語で考えられたセリフを英語に訳したのだと思うが、セリフと字幕を見比べて「ほうほう」と思うのが非常に楽しかった。特に、嘉藤がリンへの拷問をやめさせようと「Stop」と何度も言うシーン。セリフは「Stop」だけなのに、字幕は「やめろ」・「もういい」と変化しているのが非常に好きで、この時ばかりは亀梨和也の顔よりも字幕の文字に見入ってしまった。

 

・ハニートラップも仕方ない

鑑賞後の感想をいろいろ見ていると、「嘉藤はハニートラップにあっさり引っ掛かりすぎ」というものをよく見かける。家族離散・配偶者なし・天涯孤独な嘉藤は軍で女っ気のない訓練生活を送り、処刑されると思いきや命拾いしたものの素性を明かせず暗躍するスパイとなり結婚はおろか恋人すらできないのではないかという状況に陥り・・・そんな中、自分を頼ってくれる美しい女性が迫ってきたら「今しかない!」と思ってしまうのではないかと。

 

・D機関のスパイの明かされない本名

「貴様の名は今日から嘉藤次郎となる」と宣言されるから、亀梨和也の役名(偽名だが)はすんなり頭に残るが、他のスパイたちの役名はなかなか頭に入ってこない。それでも、それぞれのキャラクターの個性が光っているため、役名が分からないことはそれほど問題にならない。実井は「変装の人!」で通じるし、小田切も「秘密道具の人!」で通じるし、三好に至っては映画のパンフレットを見るまでその名前を知らなかったが映画鑑賞中にそれが気になることはなかった。物語というものは、登場人物の名前を覚えるべきものだと思っていたし、名前を知っていた方が何倍も楽しめると思っていたので、それが覆されたのは非常に面白い体験だった。そのような中、同じくスパイだがD機関ではないリンの本名があっさりばれているのは笑った。

 

・死ぬな殺すな=目立つな

「死」は人目を引く、「死」は最悪の選択だ、と教えられるD機関のスパイたち。つまり、目立つなと。しかし、爆発する。目立つ。「死ぬな・殺すな」=「目立つな」の教えはどうしたとつっこみたくなるところだが、目立つシーンは必ず敵国が引き金になっているのである。嘉藤がリンを追いかけるシーンは、住民に迷惑をかけず走っているだけである(ちょっと売り物を拝借していたが)。英国諜報機関が嘉藤を追いかけるシーンは、向こうが一方的に銃を撃ち、嘉藤はそれから必死に逃げる被害者に見える。車の爆発も、明らかに嘉藤たちは巻き込まれた被害者にしか見えない。英国諜報機関のアジトの大爆発も、何も知らない人からしたら「何だかよく分からないけれどイギリス人の建物が爆発したぞ」という風に見えるだろう。つまり、散々嘉藤がやらかした目立つ派手な行動も、英国諜報機関だけのせいにできる。「死ぬな・殺すな」を馬鹿にして散々好き勝手やった結果、上手いことD機関の隠れ蓑にされてしまったのだ。火だるまにされ時計台から落ちたマークスは生きていたし、リンが倒したキャンベルも何だかんだ生きているのだと思う(防弾チョッキがアップになった時胸が上下していたような)。「死ぬな・殺すな」が究極の心得なのだとしたら、いくら上手く事故死に見せかけたとしても、グラハムを殺してしまった英国諜報機関の負けはその時から決まっていたのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

娯楽作品として、エンターテイメント作品として、大正解な作品だと私は考える。亀梨和也主演だったから映画館に足を運んで鑑賞したのだが、ストーリーも演出も音楽も何もかも好感の持てるスリル満点かつ爽やかなスパイ映画だった。観てよかった。「それでは、亀梨和也主演じゃなくてもこの作品は面白いか?」と問われると、答えはNOだ。亀梨和也の演技とアクションがあってこその「ジョーカー・ゲーム」である。脇をかためる俳優陣も、それぞれに味があって最高のキャスティングを堪能できた。

 

重苦しいものを背負わせたら天下一品な彼に、「世界大戦を起こさせない」・「日本をジョーカーにしない」という重責を背負わせた結城中佐に感謝したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから下は、ただ思ったことを呟いているだけ。

 

・チートだが未熟な次郎さん

スパイスキル最強なのに、「隠し場所にあたりはつけた・・・」とかっこつけておいてベタな金庫に隠してあると思っちゃうし、そこに隠してあったのただの女の裸日記ですし(そんなバレバレなところにブラックノート隠さないでしょ!)、盗聴器の設置場所階段の片側だけって考え甘いし、でも任務中に成長してピンチを上手く切り抜けるところがかっこよくて、何が言いたいかっていうと未熟だからこその魅力があるよねって。完璧ではなく、まだまだスパイとして成長していくだろうから、本当続編で更に成長した(でもやっぱりどこか抜けてる)次郎くんが観たい。

 

・マークス

余談ですが、マークスの「ん?」の言い方が好き。それだけ。

 

・かっこいい音楽

シーンごとにぴったりな音楽で、迫力満点、物語の世界観にしっかり引き込まれる。私は小中高と吹奏楽部だったのだが、現役の吹奏楽部だったら絶対演奏したい。文化祭で披露したら盛り上がりそう。

 

・洋梨

絶対狙ったでしょ!!って笑いこらえるのに、傘に刺さった洋梨わざわざかじるから結局こらえきれずに笑ってしまう。ずるい。梨コラボ。三好が陸軍幹部を陥れるために仕掛けた盗聴器が獅子(?)じゃなくて亀の置物だったら面白いのにな。それはさすがに狙いすぎかな(笑)

 

・蜜柑

D機関養成講義中、ずっと蜜柑食べてる人が気になる。

 

・白いスーツの次郎さん

スパイ=黒のイメージだったけど真っ白スーツな次郎さん。怪盗キッドみたいでかっこいいです。

 

・リンとの追いかけっこでビンを割ってから建物に侵入する次郎さん

最初何してるのか分からなかったから、壁との距離感つかめてないの?とか思ってごめんね。敵が来たときに足音で分かるようにだよね。ごめんね(笑)

 

・防火シート

田切が手に入れたと言っていた防火シートって、海辺で嘉藤が実井にグラハムの女事情を語ってるときに手にしてたやつ?違う?洗濯物取り込んでるみたいに平然と持ってったけど・・・(笑)

 

深キョンの不二子ちゃん感

すーごいちゃっかりしてるんだけど、「当たり前でしょ?」みたいなキョトンとした表情してるのがすーごい好き。続編があったらぜひまた出演していただいて、「またあんた?」とか文句言いながら不本意だけど何だかんだ行動を共にしてミッションコンプリートしてほしい。

 

・かめちゃんの襟足

襟足があんなに短いことなかなかないから、なんかよくわからないけど後姿が幼く見えてかわいかったよっていうただの感想。短髪推奨!ソリオのCMとかIn FactのMVとかの髪型好き!

 

 

 

 

 

もう3回観たけど、まだまだ観たいです!